初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
そういえば外山先輩にお礼ちゃんとしてなかったな。
ノリちゃんにきちんと考えろって言われたけど。会ってみたら答えが出るんじゃないかなんて、甘いかな?
先輩といる時は会話が変に途切れる事はない。
途切れたとしても、気まずい思いはした事がない。
それは意識してないからなのか、それとも―――?
*****
「今日は日本酒じゃなくていいのか?クルミ」
意地悪そうな顔でそんな事を言う先輩。
あきらかにこの前の事を言ってる。
「しばらくは、やめときます」
「そのほうがいいな」
先輩はハハって笑って、メニューに視線を落とす。
このお店には日本酒、置いてないんじゃないかな。そんな事言ったら、またなんか言われそうだ。
「ほんと、あの時はお世話になりました」
「ん。」
きちんとお礼してなかったし。それに、
「あの時の事、ノリちゃんに話したら随分しかられました」
「ま、でも。子供みたいな顔で寝てるクルミはかわいかったけどな?」
「子供ってっ」
可愛かったって言葉より、子供みたいな顔って方が妙に引っかかる。
でも、ほら。やっぱり。
先輩とは会話が普通に続く
ノリちゃんにきちんと考えろって言われたけど。会ってみたら答えが出るんじゃないかなんて、甘いかな?
先輩といる時は会話が変に途切れる事はない。
途切れたとしても、気まずい思いはした事がない。
それは意識してないからなのか、それとも―――?
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「今日は日本酒じゃなくていいのか?クルミ」
意地悪そうな顔でそんな事を言う先輩。
あきらかにこの前の事を言ってる。
「しばらくは、やめときます」
「そのほうがいいな」
先輩はハハって笑って、メニューに視線を落とす。
このお店には日本酒、置いてないんじゃないかな。そんな事言ったら、またなんか言われそうだ。
「ほんと、あの時はお世話になりました」
「ん。」
きちんとお礼してなかったし。それに、
「あの時の事、ノリちゃんに話したら随分しかられました」
「ま、でも。子供みたいな顔で寝てるクルミはかわいかったけどな?」
「子供ってっ」
可愛かったって言葉より、子供みたいな顔って方が妙に引っかかる。
でも、ほら。やっぱり。
先輩とは会話が普通に続く