初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
その後、両親は相手方の親戚にお酌にまわるから、私にはうちの親戚の相手をするようにと言い残していった。
ていうか、主役は愛歌だから。そう何度も心の中で叫んでも誰にも聞こえない。
「……なんかごめんね。」
「ん?何が?」
何って言うか。全部。
「いきなり親戚のとこに連れてきて」
「何だそんなこと。クルミちゃんの妹の結婚式に招待されるなんてさっきも言ったけど光栄だよ」
私の気持ちとは裏腹に、相良さんは清々しい笑顔でそう答える。
相良さんの嫌な顔とか一度も見たことない。この人はそういう負の気持ちとか持ち合わせていないんだろうかとふと疑問に思う。
「……そう言ってくれると、ありがたい。けど」
「ほら、クルミちゃん。花嫁の姉なんだから笑顔でいないと」
その後、声をひそめて「せっかく綺麗なんだからさ」と、またそんなこと。こんなとこでっ
「はは、真っ赤っ。うん、顔色良くなったな」
って。からかわれたわけではなく、結局励まされて。
「ちょっと愛歌の友達のところに挨拶いってくるね」
「ん、俺ここにいるから。何かあったら呼んで」
なんかって。披露宴の会場で何にもあるわけない。
この時はそう思ってた。
ていうか、主役は愛歌だから。そう何度も心の中で叫んでも誰にも聞こえない。
「……なんかごめんね。」
「ん?何が?」
何って言うか。全部。
「いきなり親戚のとこに連れてきて」
「何だそんなこと。クルミちゃんの妹の結婚式に招待されるなんてさっきも言ったけど光栄だよ」
私の気持ちとは裏腹に、相良さんは清々しい笑顔でそう答える。
相良さんの嫌な顔とか一度も見たことない。この人はそういう負の気持ちとか持ち合わせていないんだろうかとふと疑問に思う。
「……そう言ってくれると、ありがたい。けど」
「ほら、クルミちゃん。花嫁の姉なんだから笑顔でいないと」
その後、声をひそめて「せっかく綺麗なんだからさ」と、またそんなこと。こんなとこでっ
「はは、真っ赤っ。うん、顔色良くなったな」
って。からかわれたわけではなく、結局励まされて。
「ちょっと愛歌の友達のところに挨拶いってくるね」
「ん、俺ここにいるから。何かあったら呼んで」
なんかって。披露宴の会場で何にもあるわけない。
この時はそう思ってた。