初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
週明けの月曜日。
朝のロッカールームでいきなり愛羅ちゃんに腕を掴まれた。振り返ると、それはもう鬼気迫る表情で。
「お、はよ。愛羅ちゃん」
なんとか冷静を保って声をかけた。
制服のブラウスの上からガッチリ掴まれた腕。
ただ事ではないその様子に、「どうしたの?」と聞けない雰囲気を醸し出していた。
「クルミ先輩。今日月曜だから仕事定時で終わりますよね?」
今週急ぎの仕事もないから突発で何か言われない限りは大丈夫なはず。
「え?あ、うん」
「じゃ、ランチも一緒したいですけど、仕事終わってからゆっくり」
や、けっこう喰い込んでますけど?そのゆっくり、に続く言葉が怖い。
いつだって愛羅ちゃんのこんな様子の時は恋愛がらみ。ちらりと彼女を見てみるけど、クリスマスに彼にもらったというネックレスはつけてる。って事は。別れたわけじゃないらしい。
とりあえずはホッと一息。
「ん。わかった。じゃあまたあとでね」
「はい、よろしくお願いします」
私の返事に納得した様子で自分のロッカーに移動して行った愛羅ちゃん。
まぁ彼と何かあったのは間違いない。今日は月曜だけど、きっと愛羅ちゃん深酒するんだろうなぁ。そんな事を思いつつ、ロッカーの扉を閉めた
朝のロッカールームでいきなり愛羅ちゃんに腕を掴まれた。振り返ると、それはもう鬼気迫る表情で。
「お、はよ。愛羅ちゃん」
なんとか冷静を保って声をかけた。
制服のブラウスの上からガッチリ掴まれた腕。
ただ事ではないその様子に、「どうしたの?」と聞けない雰囲気を醸し出していた。
「クルミ先輩。今日月曜だから仕事定時で終わりますよね?」
今週急ぎの仕事もないから突発で何か言われない限りは大丈夫なはず。
「え?あ、うん」
「じゃ、ランチも一緒したいですけど、仕事終わってからゆっくり」
や、けっこう喰い込んでますけど?そのゆっくり、に続く言葉が怖い。
いつだって愛羅ちゃんのこんな様子の時は恋愛がらみ。ちらりと彼女を見てみるけど、クリスマスに彼にもらったというネックレスはつけてる。って事は。別れたわけじゃないらしい。
とりあえずはホッと一息。
「ん。わかった。じゃあまたあとでね」
「はい、よろしくお願いします」
私の返事に納得した様子で自分のロッカーに移動して行った愛羅ちゃん。
まぁ彼と何かあったのは間違いない。今日は月曜だけど、きっと愛羅ちゃん深酒するんだろうなぁ。そんな事を思いつつ、ロッカーの扉を閉めた