初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
振り返った相良さんの口から出たのは、おば様とお母様?明日だと思ってすっかり油断してた。というか相変わらずお母様は神出鬼没だ。さっきとは違う緊張が再び襲う。
「明日ここに寄ってから来るかと思って先回りしようと思ったのに」
うん、この声はお母様だ。快活な印象のそのしゃべり方は間違いない。きっと私は相良さんの陰で見えてないんだろう。
「いや、それだと移動で一日終わるし」
「そうね、明日帰るんだものね」
そこで相良さんの後ろから顔を出し、小さく会釈した。
お母様とその隣にいるのがおば様らしいけど、お母様とは対照的におっとりした感じの人。
「母さんの妹で桃の母親」
「え?桃華ちゃんの?」
驚いてもう一度見ると、そういえばなんとなくほんわかした印象が良く似ているかも。
「うちの桃華もこんな素敵なお嬢さんならいいのに……」
って本当に残念そうに言う。それを見て相良さんもお母様も笑ってる。
桃華ちゃんとは数えるほどしか会ったことないけど、彼女こそ素敵なお嬢さんだと思う。
「それでももらってくれる奴がいるんだからいんじゃないの?叔母さん」
「そうよ、それにメガネの似合うイケメン上司だったじゃない」
それにの接続詞の使い方に疑問符が湧いたものの、二人を思い出しながら「ええ、とてもお似合いでしたよ?」と答えた。
「そう?そうかしら?そう言ってもらえると嬉しいわ」
と、今度はすっかり機嫌を直したおば様はニコニコと微笑んだ。
うん、きっと桃華ちゃんはお母さん似だ。
「明日ここに寄ってから来るかと思って先回りしようと思ったのに」
うん、この声はお母様だ。快活な印象のそのしゃべり方は間違いない。きっと私は相良さんの陰で見えてないんだろう。
「いや、それだと移動で一日終わるし」
「そうね、明日帰るんだものね」
そこで相良さんの後ろから顔を出し、小さく会釈した。
お母様とその隣にいるのがおば様らしいけど、お母様とは対照的におっとりした感じの人。
「母さんの妹で桃の母親」
「え?桃華ちゃんの?」
驚いてもう一度見ると、そういえばなんとなくほんわかした印象が良く似ているかも。
「うちの桃華もこんな素敵なお嬢さんならいいのに……」
って本当に残念そうに言う。それを見て相良さんもお母様も笑ってる。
桃華ちゃんとは数えるほどしか会ったことないけど、彼女こそ素敵なお嬢さんだと思う。
「それでももらってくれる奴がいるんだからいんじゃないの?叔母さん」
「そうよ、それにメガネの似合うイケメン上司だったじゃない」
それにの接続詞の使い方に疑問符が湧いたものの、二人を思い出しながら「ええ、とてもお似合いでしたよ?」と答えた。
「そう?そうかしら?そう言ってもらえると嬉しいわ」
と、今度はすっかり機嫌を直したおば様はニコニコと微笑んだ。
うん、きっと桃華ちゃんはお母さん似だ。