初恋のカケラ【3/13おまけ更新】

「えと……」

『やっぱりプロポーズされた?』

「……うん」

『なにその間。嬉しくないの?』

「そんなことない!」

『なに、もうすでにマリッジブルー?』

そう言えばノリちゃんでさえ、そんな現象に陥ったっけ。

「そんなんじゃないんだけどね」

桃華ちゃんの事も知っているノリちゃんに今の気持ちを話してみた。

『子供の頃は憧れてたなんてこともあっただろうけど』

そういう感じの事は桃華ちゃんも言ってた気がする。でもそういう事じゃなくて。

「……なんとなくイトコ以上の関係っていうか」

『付き合ってたとか?』

「ううん、それはないって言ってたから違うと思うけど」

『うーん』

このモヤモヤの理由は―――

「私の嫉妬なのかな……?」

『まぁわからなくもないけど。あの二人に一緒に流れていた年月はあるけど、同じようにクルミにだって誰かと過ごしてた期間があるんだし、そこを相良さんに言われてもクルミはどうする事も出来ないでしょ?』

「うん」

『この先の未来に目を向けなきゃ』

「この先の未来……」

『クルミは何かと過去に囚われがちだからね。相良さんはその辺わかってくれてるみたいだけど、この先の未来は二人のものでしょ。それに明日その報告とやらをすればまた気持ちも変わってくると思うよ?』

「そうかな」

『そうそう、私もクルミに報告があるんだった』

ん?報告?
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