初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
翌日の午後、相良さんは家に迎えに来た。
「昨日はゆっくり寝れた?」
「え?あーうん」
実はノリちゃんのおめでたい話に色々と考えてしまって、きつく目を瞑ってなんとか眠る事が出来た。
「まぁ、俺ん家でもゆっくり寝れたかどうかは保証できなかったけどな」
茶目っ気たっぷりに言う相良さんに返す言葉もない。保証できないって……もうっ。
「まぁいいや、とりあえずもう出れる?」
「うん、大丈夫」
向かうのはもちろんあの公園。
オフィス街にある公園に花見客なんてそうたいしていないだろうと思っていたのは間違いだった。会社の花見とは違い、家族連れでにぎわっていた。
花見といっても私たちはお弁当もお酒もない。ベンチに座ってのんびり桜でも見られたらなんて思ってたから予定が大幅に狂った。
「この公園、こんなに人気だったんだ」
「ほんとね。でも考えてみたら駅から近いし、人があまりいないはずがなかったのよね」
「予約は六時だからあと四時間ぐらいあるか」
「予約って場所は?」
「あぁ、クルミちゃんと二度目に会ったレストラン」
そこはノリちゃんの言い方ですればイケメンシェフの店。
味も雰囲気も申し分ない。だから予約の取りづらいお店のはずなのに。
「わ。そうなんだ。楽しみっていうか、良く予約取れたね?」
「まぁね、あいつの親友だからなんとかしたんだろ。とりあえず移動してお茶でも飲んで時間まで待つか」
「昨日はゆっくり寝れた?」
「え?あーうん」
実はノリちゃんのおめでたい話に色々と考えてしまって、きつく目を瞑ってなんとか眠る事が出来た。
「まぁ、俺ん家でもゆっくり寝れたかどうかは保証できなかったけどな」
茶目っ気たっぷりに言う相良さんに返す言葉もない。保証できないって……もうっ。
「まぁいいや、とりあえずもう出れる?」
「うん、大丈夫」
向かうのはもちろんあの公園。
オフィス街にある公園に花見客なんてそうたいしていないだろうと思っていたのは間違いだった。会社の花見とは違い、家族連れでにぎわっていた。
花見といっても私たちはお弁当もお酒もない。ベンチに座ってのんびり桜でも見られたらなんて思ってたから予定が大幅に狂った。
「この公園、こんなに人気だったんだ」
「ほんとね。でも考えてみたら駅から近いし、人があまりいないはずがなかったのよね」
「予約は六時だからあと四時間ぐらいあるか」
「予約って場所は?」
「あぁ、クルミちゃんと二度目に会ったレストラン」
そこはノリちゃんの言い方ですればイケメンシェフの店。
味も雰囲気も申し分ない。だから予約の取りづらいお店のはずなのに。
「わ。そうなんだ。楽しみっていうか、良く予約取れたね?」
「まぁね、あいつの親友だからなんとかしたんだろ。とりあえず移動してお茶でも飲んで時間まで待つか」