初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
お料理も運ばれてきて、お腹も満たされると堂地さんと相良さんは完全に飲みに入った。
桃華ちゃんは二人に止められるからと食前酒の後はワインを少しづつなめてる程度。それでもすでに頬はばら色に色づいている。
「私、潤兄とクルミさんを初めて見た時お似合だなぁって思ったんです」
それって、まだ付き合ってもいない時だ。そうあの時、彼女さんって言われたんだっけ。
「ありがとう、桃華ちゃんにそう言ってもらえると嬉しい」
「ほんと、潤兄のお嫁さんがクルミさんで良かった」
「ん?なんだよ桃。そのしみじみ発言。親戚のおばちゃんみたいだぞ」
「えーだって、なんていうか……」
「“妹”としては複雑なんですよ、相良さん。ですよね?モモ?」
「あーそうっ。それですっ」
妹の旦那さんとは異性だし仲良くというわけにはいかないけれど、まぁそれなりの関係は築きたい。
もしも妹ではなくて、兄や弟だったら。仲良くなりたいと思うかもしれない。
「今後もどうぞよろしくね、桃華ちゃん」
「いえ。こちらこそ。よろしくお願いします」
イトコという微妙な立ち位置が私の心をざわつかせていたのなら、妹と思う事でそれは少しは解消されるのかもしれない。お互いがそう思っているのならば。
桃華ちゃんは二人に止められるからと食前酒の後はワインを少しづつなめてる程度。それでもすでに頬はばら色に色づいている。
「私、潤兄とクルミさんを初めて見た時お似合だなぁって思ったんです」
それって、まだ付き合ってもいない時だ。そうあの時、彼女さんって言われたんだっけ。
「ありがとう、桃華ちゃんにそう言ってもらえると嬉しい」
「ほんと、潤兄のお嫁さんがクルミさんで良かった」
「ん?なんだよ桃。そのしみじみ発言。親戚のおばちゃんみたいだぞ」
「えーだって、なんていうか……」
「“妹”としては複雑なんですよ、相良さん。ですよね?モモ?」
「あーそうっ。それですっ」
妹の旦那さんとは異性だし仲良くというわけにはいかないけれど、まぁそれなりの関係は築きたい。
もしも妹ではなくて、兄や弟だったら。仲良くなりたいと思うかもしれない。
「今後もどうぞよろしくね、桃華ちゃん」
「いえ。こちらこそ。よろしくお願いします」
イトコという微妙な立ち位置が私の心をざわつかせていたのなら、妹と思う事でそれは少しは解消されるのかもしれない。お互いがそう思っているのならば。