初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
今日は先輩が観たいと言っていた美術展に来てる。
先輩は音楽だけでなく美術にも興味があって、時々美術館にも足を運んでるらしい。
そう。だから、このコーデを選んだんだけど。
この週末を最後にしてその期間展は終わる。
週末は何をしてるのかなんて話から、今まで忙しくて行けなかったから今週こそ行くんだって言ってた。
私は一人でこそ行かないけど、興味があれば誰かを誘っていくこともあった。
だから「それ私も一緒に行っちゃダメですか?」気付いたらそう言ってた。
「クルミが美術に興味あるとは知らなかった」
「あー私の場合、すごく範囲が狭いんですよ。しかも絵画だけです」
彫刻とかはあまり興味がない。
絵画の中に入り込んでその世界に浸りたい。
坂の上にある百貨店の裏手にあるミュージアム。
秋晴れの天気のいいこの日。
先輩と恋人同士のように手を繋いでゆっくりと歩く。
なんだか不思議。
つい一か月前には思い出しもしなかった先輩の存在。
なのに今ではメールは生活の一部になってるし、今日だってこうして一緒に歩いてる。
「ふふ、なんだか変なの」
「何が?」
「先輩とこうして歩いてるのが不思議な感じです」
先輩は繋いでいる手をキュッと握り直すと
「そう?俺は、夢じゃない現実をこうしてかみしめてるけどね」
先輩は音楽だけでなく美術にも興味があって、時々美術館にも足を運んでるらしい。
そう。だから、このコーデを選んだんだけど。
この週末を最後にしてその期間展は終わる。
週末は何をしてるのかなんて話から、今まで忙しくて行けなかったから今週こそ行くんだって言ってた。
私は一人でこそ行かないけど、興味があれば誰かを誘っていくこともあった。
だから「それ私も一緒に行っちゃダメですか?」気付いたらそう言ってた。
「クルミが美術に興味あるとは知らなかった」
「あー私の場合、すごく範囲が狭いんですよ。しかも絵画だけです」
彫刻とかはあまり興味がない。
絵画の中に入り込んでその世界に浸りたい。
坂の上にある百貨店の裏手にあるミュージアム。
秋晴れの天気のいいこの日。
先輩と恋人同士のように手を繋いでゆっくりと歩く。
なんだか不思議。
つい一か月前には思い出しもしなかった先輩の存在。
なのに今ではメールは生活の一部になってるし、今日だってこうして一緒に歩いてる。
「ふふ、なんだか変なの」
「何が?」
「先輩とこうして歩いてるのが不思議な感じです」
先輩は繋いでいる手をキュッと握り直すと
「そう?俺は、夢じゃない現実をこうしてかみしめてるけどね」