初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
お料理もだいぶ片付いた頃、木村が声をかけてきた。最後に相良さんに挨拶して欲しいって。
当然私たちはみんなに御礼を述べるつもりでいたので相良さんと一緒に頷く。
「そろそろお開きにしたいと思いますので、最後に本日の主役からのご挨拶を」
木村に促され二人、その場で立ちあがる。
「今日はお忙しい所お集まりいただきありがとうございます。御礼は先ほど個々にさせていただいたのでひとつだけ」
え?御礼、じゃなくて?隣に並ぶ相良さんの顔を見上げる。
「神に誓うのはガラじゃないんで、この桜の木の下で」
そう言って相良さんは言葉をきると私の目を見て微笑んでからそっと手を取った。そしてそのままみんなの方に向き直ると言葉を続ける。
「桜の花が咲くたびに彼女と出会えた事に感謝して、そして共に人生を歩んでいくことを誓います」
その場が一瞬シンっとした後、「おぉー」「やるなぁ」「言うねぇ」などと口々に冷やかしや賛辞の声が聞こえた。
「ほらほら、クルミは?」
ノリちゃんの声にハッとして相良さんを見上げる。
優しい瞳と繋がれたままの大きな手。
私も彼と共にずっと歩んでいきたい。
出会った時から見守っていてくれた彼と今度は並んで一緒に歩く。
当然私たちはみんなに御礼を述べるつもりでいたので相良さんと一緒に頷く。
「そろそろお開きにしたいと思いますので、最後に本日の主役からのご挨拶を」
木村に促され二人、その場で立ちあがる。
「今日はお忙しい所お集まりいただきありがとうございます。御礼は先ほど個々にさせていただいたのでひとつだけ」
え?御礼、じゃなくて?隣に並ぶ相良さんの顔を見上げる。
「神に誓うのはガラじゃないんで、この桜の木の下で」
そう言って相良さんは言葉をきると私の目を見て微笑んでからそっと手を取った。そしてそのままみんなの方に向き直ると言葉を続ける。
「桜の花が咲くたびに彼女と出会えた事に感謝して、そして共に人生を歩んでいくことを誓います」
その場が一瞬シンっとした後、「おぉー」「やるなぁ」「言うねぇ」などと口々に冷やかしや賛辞の声が聞こえた。
「ほらほら、クルミは?」
ノリちゃんの声にハッとして相良さんを見上げる。
優しい瞳と繋がれたままの大きな手。
私も彼と共にずっと歩んでいきたい。
出会った時から見守っていてくれた彼と今度は並んで一緒に歩く。