初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
お花見の帰り道。ミレイさんから渡された紙袋を持ち上げる。
「これ、中身なんだろ」
「さぁ、、」
まっすぐに家に帰るように。それと揺らさないように。と言い渡された。てことは「食べ物、かなぁ」だとしたら、かなりお腹がいっぱいで。もう入る余地もない。
「ま、もうすぐ家だし。すぐわかんだろ」
相良さんの言う事はもっともだし、相良さんらしい。
だけど、なんだろうねって、考えながら帰りたいって言うか。ね。
「うん、楽しみにしておく」
*****
帰りついたのは現在の我が家。
相良さんの家をそのまま新居にした私たち。
二人で住むにも十分な広さのマンションだし、なによりも私たちには想い出のある街。ここで私たちはご飯を食べたりお酒を飲んだりして親交を深めていった。
さっそくキッチンでその袋を開けてみると箱が出てきた。よく見るケーキをいれる箱。てことは、ドルチェだ!と心躍らせながらそっと箱のふたを開いた。
「うわぁ……」
「お、それってサクラか?」
隣でコーヒーを淹れる準備をしていた相良さんが横から覗いて一言。
サクラのドルチェなんて素敵。そしてその横に添えられたカード?
「なんかカードが入ってた」
甘さ控えめで末長くお幸せに―――。
「け、あいかわらずあの人って」
「ふふ、素敵なプレゼントだね」
「これ、中身なんだろ」
「さぁ、、」
まっすぐに家に帰るように。それと揺らさないように。と言い渡された。てことは「食べ物、かなぁ」だとしたら、かなりお腹がいっぱいで。もう入る余地もない。
「ま、もうすぐ家だし。すぐわかんだろ」
相良さんの言う事はもっともだし、相良さんらしい。
だけど、なんだろうねって、考えながら帰りたいって言うか。ね。
「うん、楽しみにしておく」
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帰りついたのは現在の我が家。
相良さんの家をそのまま新居にした私たち。
二人で住むにも十分な広さのマンションだし、なによりも私たちには想い出のある街。ここで私たちはご飯を食べたりお酒を飲んだりして親交を深めていった。
さっそくキッチンでその袋を開けてみると箱が出てきた。よく見るケーキをいれる箱。てことは、ドルチェだ!と心躍らせながらそっと箱のふたを開いた。
「うわぁ……」
「お、それってサクラか?」
隣でコーヒーを淹れる準備をしていた相良さんが横から覗いて一言。
サクラのドルチェなんて素敵。そしてその横に添えられたカード?
「なんかカードが入ってた」
甘さ控えめで末長くお幸せに―――。
「け、あいかわらずあの人って」
「ふふ、素敵なプレゼントだね」