初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
すぐに乗り換え駅に着いて慌てて電車を降りる。
やっぱり一気読みの時は、家でゆっくり読むんだったなぁ。そう後悔しつつ改札へ。
私鉄を降りて緑のラインの電車に乗る。
20分乗ったあとで、また乗り換える。これが面倒なばっかりに私のノリちゃんの家に行かなくなった気がする。
ノリちゃんは大学の近場だからとその時からその街に住んでいる。
一度引っ越したらしいけど、同じ街だって言ってた。
引っ越してからは私は行った事がないから、はじめての訪問になる。
駅に着くとノリちゃんが迎えに来てくれてた。
肩からストールを羽織っていて休日らしいラフなスタイル。
いつもより柔らかい印象に見えるのはそのスタイルのせいなのか。
「ごめんね、クルミ。休みの日なのに朝早くから」
しかもなんだかしおらしい言葉まで。
ちょっといつもと違うノリちゃんに拍子抜け。
「ううん、大丈夫。だけどケーキ屋開いてなかったからお土産はないよ?」
「ん、ケーキはあとでね」
怒られるかと思ったのに、ますます意外。
やっぱりノリちゃん、なんかあるんだ。
駅からノリちゃんの家に向かいながらそれが何なのか考えるけどさっぱり思い浮かばない。
ノリちゃんと親しくしてたつもりだってけど、実際はノリちゃんのプライベートについてはほとんど知らない事ばかりだ。
やっぱり一気読みの時は、家でゆっくり読むんだったなぁ。そう後悔しつつ改札へ。
私鉄を降りて緑のラインの電車に乗る。
20分乗ったあとで、また乗り換える。これが面倒なばっかりに私のノリちゃんの家に行かなくなった気がする。
ノリちゃんは大学の近場だからとその時からその街に住んでいる。
一度引っ越したらしいけど、同じ街だって言ってた。
引っ越してからは私は行った事がないから、はじめての訪問になる。
駅に着くとノリちゃんが迎えに来てくれてた。
肩からストールを羽織っていて休日らしいラフなスタイル。
いつもより柔らかい印象に見えるのはそのスタイルのせいなのか。
「ごめんね、クルミ。休みの日なのに朝早くから」
しかもなんだかしおらしい言葉まで。
ちょっといつもと違うノリちゃんに拍子抜け。
「ううん、大丈夫。だけどケーキ屋開いてなかったからお土産はないよ?」
「ん、ケーキはあとでね」
怒られるかと思ったのに、ますます意外。
やっぱりノリちゃん、なんかあるんだ。
駅からノリちゃんの家に向かいながらそれが何なのか考えるけどさっぱり思い浮かばない。
ノリちゃんと親しくしてたつもりだってけど、実際はノリちゃんのプライベートについてはほとんど知らない事ばかりだ。