初恋のカケラ【3/13おまけ更新】
三時間ぶっ続けで服を見てるけど、ノリちゃんが首を縦に振らない。
あれほど普通に拘ってたはずなのに、いざ目の前にすると「私っぽくない」で一蹴。
そう言われると強くは勧められない。
困り果てて、しかも疲れた私たちは休憩がてらお茶してる。
「クルミ、……ごめん」
「着るのはノリちゃんだしね、気持ちはわかるよ」
とは言ったものの。
「甘いもの食べたから、少し冷静になれると思う」
「ん。じゃさ、まず互いに譲れないのを出して話していこうよ」
話しあいの結果、
ブラウスではなくシャツ。だけど淡い色合いのもの。
パンツではなくスカート。だけどスリムなタイプのもの。
……そしてさらに二時間後、やっと決定した。
「ほんっと、クルミには感謝しきれない!とりあえず、飲んでっ」
「はは、そんな大げさだって」
「でも、私こういうの初めてで……」
「私なんて一度もないけど?」
そう言って笑って見せた。
だって、一度だってこの人と結婚したいなんて思った事ないもの。
結婚には漠然とした憧れはあった。だけどそれだけ。
でも、ノリちゃんは就職してすぐに彼が出来たって聞いた事がある。
それ以降は彼の話は聞いたことないけど、付き合ってる人はいるって言ってたのに。
あれほど普通に拘ってたはずなのに、いざ目の前にすると「私っぽくない」で一蹴。
そう言われると強くは勧められない。
困り果てて、しかも疲れた私たちは休憩がてらお茶してる。
「クルミ、……ごめん」
「着るのはノリちゃんだしね、気持ちはわかるよ」
とは言ったものの。
「甘いもの食べたから、少し冷静になれると思う」
「ん。じゃさ、まず互いに譲れないのを出して話していこうよ」
話しあいの結果、
ブラウスではなくシャツ。だけど淡い色合いのもの。
パンツではなくスカート。だけどスリムなタイプのもの。
……そしてさらに二時間後、やっと決定した。
「ほんっと、クルミには感謝しきれない!とりあえず、飲んでっ」
「はは、そんな大げさだって」
「でも、私こういうの初めてで……」
「私なんて一度もないけど?」
そう言って笑って見せた。
だって、一度だってこの人と結婚したいなんて思った事ないもの。
結婚には漠然とした憧れはあった。だけどそれだけ。
でも、ノリちゃんは就職してすぐに彼が出来たって聞いた事がある。
それ以降は彼の話は聞いたことないけど、付き合ってる人はいるって言ってたのに。