在りし日の青春は彼女たちに委ねられている。
キーンコーンカーンコーン
4限目終了のチャイムが鳴る。
3年5組の3人、
東島渚
小崎美子
志田彼方
は早めに授業が終わったので
先に屋上に来ていた。
『お昼ー、お昼ごはーん!』
そう言って渚は
重箱のお弁当を出した。
お昼ご飯も皆それぞれ個性的で
美子はサンドウィッチとサラダと豆乳
彼方は焼きそばパン
『いつも思うけどさー、
彼方ってそれで足りてるのー?』
『んーまあ、
朝ごはんしっかり食べるからね』
そんな他愛もない会話をしていると
美子がグラウンドに何かを見つけたらしく
指を指し声を上げる。
美子の指が差す方を見ると
見知った3人組が居た。