2人のカンケイ。
私、バカだ。
よくないなって思いながら、
ゆうやとの心地いい関係がずっと続くと思ってた。
私に彼氏ができるように、ゆうやに彼女ができることもあるんだ。
その事実に今さら気づく。
ううん。ほんとはどこかでわかってた。
いつか終止符が打たれること。そのときには友達にすら戻れないことも……
ゆうやは、好きな人と向き合うために私との関係を終わらそうとしてる。
だんだんと涙が込み上げてくる。
その手で他の人を触らないで。
その瞳にほかの人を映さないで。
……私、ゆうやが好きなんだ。
今頃気づくなんて、遅すぎる。
「やだ。いかないで。」
私に止める権利なんてないのに………
ゆうやが困ったように微笑う。
「それは、どういうつもりで言ってるの?」
どうって……
「俺とできなくなるのが悲しいだけ?それとも…」
「ゆうやが好き。他の人なんか見ないで。私だけ……」
私だけを。
困らせるのはわかってる。それでも……
「よかった。」
ゆうやがふっと優しく笑った。
よかった……??