地味なあの子は有名人?
いっつも椎野は怒る訳でもなく黙っている

今日もそう
黙ってゴミを片付ける
何で怒らないんだ?
いくらなんでも我慢しすぎだろ?

「お前らやめろよ!そんな事やって楽しいか?」
気づけば叫んでいた

「北乃くん、こんな子の味方になるの?」
「うるせぇーよ!そんな事関係ねぇじゃん。お前らはおとなしく座ってろ!腹黒女!椎野お前ちょっとこい」
そして俺は椎野の腕を引っ張った

そして人通りの少ない所へ

「私なんかほっとけばいいのに」
椎野はぼそっと呟いた

なんだよそれ…

「お前はそれでいいのかよ!あんな事やられて!悔しくないのかよ!」
< 10 / 132 >

この作品をシェア

pagetop