地味なあの子は有名人?
そんな事を思いつつ
話をしていると
チャイムが鳴り先生が入ってきた
「はーい、みなさん二年生になったね。まぁこれからもこの調子で頑張って」
担任はやる気がいつもない
だから俺は嫌い
3年間クラスが変わらないため卒業するまでこいつ…
なんか憂鬱だ

「で、今日は転校生がいる。おい、入れ」
先生が言うとクラスがザワザワ
そしてドアから一人の女子が入ってきた


「あれ本当に芸能人かよ…」
「行く学校間違ってんじゃないの?」
そんな声が教室を飛び交う


それもそのはず


入ってきた女子は
三つ編みの二つくくり、
メガネをかけて
いかにも『理数系』って感じのやつ

「名前は…椎野 貴奈シイノ タカナです。よろしくお願いします。」
そう言うと椎野という転校生が軽くおじきをした

「何か聞いた事ある名前だなー」
「あー。それ、椎羅 佳菜シイラ カナだろ?名前は似てるけど全然違うじゃん」
周りの男子がしゃべっている


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