地味なあの子は有名人?
「今メイクの事気にするか?ってかお前の場合メイクあってもなくても大丈夫だろ。」
「どういう意味?」
「あーもう、そんな事いいから泣けよ」

俺は佳菜を自分の胸に引き寄せた
想像したより小柄な佳菜
俺の胸にすっぽり納まる

「私…グスッ…本当は悪い人間なの…みんなを騙して…私『マスコットキャラクター』って言われて当然なんだよ…」

始めて彼女の弱い所を見た気がする

「お前は悪い人間でもマスコットキャラクターでもない…一人の人間なんだよ…時にはこうやって泣いたっていいんだから。その時は俺がお前の涙を拭いてやるよ。」

佳菜は俺の顔を見た
すごく可愛いくて
理性がふっとびそうで…

「こっちみんな、何するかわかんねぇぞ」
「章悟ならいいよ…何されても」
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