あたし彼女


『お客様

こちらになります』


店員が

ブレスレットを

包んで

ブランドのロゴが入った

袋に入れて

持ってきた


『ありがとう』


トモが

受け取って

店を出て

車に乗って

さっそく

箱をあけて

ブレスレットを取り出す


『アキ

手出して』

『はっ!

つけてくれちゃう

みたいな?

なんか

恥ずかしいんですけど』


なんか

ガラにもなく

アタシ

照れる


『いいから

出して

お姫様』


アタシは

左手を出す

ハートの

ブレスレットを

アタシにつけるトモ


『似合うよ』

『当たり前だし』

『そうだね』


トモが笑う

笑う前に

トモも

つけれよ

みたいな


『つけないわけ?

アタシだけ?

意味なしに

なるんですけど』

『そうだね

じゃあ

つけようかな』


言っとくけど

自分で

つけてよね


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