歪な彼カノ関係
『あ…っ!』



駆け出した愛美を捕まえる事は出来ず私の手は空振る



「…悪いな…。愛美が…。」



『あ、い、いえ…。』



申し訳なさそうに謝る先輩に慌ててそう返す



『わ、私、帰りますね…っ』



愛美は頑張れって言ってくれたけど…。先輩にとっては迷惑以外のなんでもない…。



「え?彩ちゃんさえ良ければ一緒に帰ろう?愛美にも送ってって言われたし…。」



『…へ…?』



先輩のまさかの誘いにマヌケな声が漏れた



「ダメだった…かな…?」



少し首を傾げる先輩に更にドキドキがました



『わ、私なんかで良かったら…。』



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