歪な彼カノ関係

彩の突然な行動に驚きつつ反対側の手を彩の背中に回す



「…私ね、今すっごく夢見てるみたい…。」



『…？』



意味がわからず少し首を傾げる



「…だって、ずっと好きだった昴くんが私を好きって言ってくれたんだよ？それって奇跡に近いと思うんだよね。」



『あぁ。』



「ありがちな表現だけど、この世に何十億もいるし、日本にだって1億人以上いるんだよ？そんな中で出会って恋してその恋が叶って…」



『うん。』



「そう考えたら夢みたいだなって。」



「だけど、今昴くんが繋いでくれてる温かい手が夢じゃないって安心させてくれるんだぁ…」



またふにゃっと笑った