一つだけ願いが叶うなら
第2章

Decide···

「うわーペンギン!!かわい〜!!」
館内を歩いていると偶然、ペンギンがよちよち歩くショーに遭遇した。
私はペンギン大好きだから、テンション上がりまくり!
夢中で写真を撮りまくっていると隣で歩が苦笑していた。
「いやいやいや撮りすぎだろ・・・」
「え、そう?歩も写真撮りなよもったいない〜」
「俺は遠慮しとくわ」
嘘・・・こんなにかわいいのに写真撮らないなんてありえない!
すると、隣からシャッター音が聞こえた。
「あ、やっぱり撮ってるじゃん!」
「ペンギンを撮る遥を撮っておいた」
「いやいや需要ないでしょそれ」
「お前がかわいかったから撮ってしまった」
歩がそっぽ向きながらそう言ったものだから、なんだか私も照れてしまった。
てか、平気でそんなこと言えるのがすごいわ!!
なんて返せばいいか分からなかったから、
「馬鹿」
ととりあえず返しておいた。
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