雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「名前?」



「うん、雨男くんの名前が知りたい」




いつまでも雨男くんって、呼べないしね。




「.....だ......う」



「え?」




雨の音のせいで、彼の声が聞こえない。
そして、ハッキリとした声で言った。




「答えられない」




答え、られない?




「なんで?」




自分の名前が嫌い、とかなのかな?



それか、自分の名前がダサいとか?


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