雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




そこには、太陽と柏木さんの姿があった。




真っ暗で顔までは確認できないけど、間違いない。
ううん、見間違えるはずがない。




そんな時...



「太陽くんの気持ちを聞かせてよっっ」



焦っているような...どこか泣いているような可愛らしい声が聞こえた。




この声は、やっぱり柏木さん。



何の話をしてるんだろう?




少し...ううん、だいぶ気になったけど、男女が夜にふたりで会う理由なんて、ひとつしかない。




―――告白の邪魔をしちゃいけない。




そう思って、扉をゆっくり閉じようと思ったその瞬間。



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