雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「好きだよ。自分でもびっくりするくらいすげぇ好きなんだ。」
愛おしそうな、今までに聞いたことのない優しい声色が耳に響く。
それは、間違いなく太陽の声で。
.......っっ。
太陽って、柏木さんのこと....っ
扉が途中で開いていたのが悪く、夜風が吹いた途端、ギーッとした扉の揺れる音が鳴った。
その音に反応して、太陽と柏木さんがこっちに振り向く。
「み、う?」
.....っ!!
「あ....っ、その....っ、ごめんな、さいっ」
後ろから何かを言っていた声が聞こえたけど、私は、そのまま柏木さんと太陽に背を向け、走って自分の部屋に戻る。