雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「すぅ~、はぁ....」




自分の気持ちを落ち着かせたくて、大きく息を吸って、吐いた。




もう、考えるのは辞めよう。
考えたら、考えるだけ太陽を想ってしまうから。




昨日で、太陽への気持ちに蓋をした意味が、なくなってしまうから。




私には、一人じゃないと言ってくれた雨男くんがいるじゃん。




雨が降ったら虹色の傘をさして、会いにきてくれる雨男くんがいる。




そう思ったら、少しだけ気持ちが軽くなった気がした―――。


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