雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「だって、確かに柏木さんにすっげぇ好きって、言ってたよ?」
顔はハッキリ見えなかったとしても、声を間違えるはずがない。
あれは、太陽の声だったもん。
「美雨、ちゃんと太陽くんと話すべきよ」
頭では、わかってる。
実際に何度か太陽から「話したい」って言われた。
でも、私がなにかと理由をつけて避けてるんだよね...
ううん、避けてるんじゃない。
逃げてる.....の方が正しいかも。
今の私には、話を聞く勇気がないから。
それに、太陽の口から「柏木さんと付き合った」って聞いたら...。