雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





本当に太陽を諦めなきゃいけない気がして。
こっそり思うこともダメなような気がして。



だから、もう少しだけ。



もう少しだけ時間が欲しいと、そう思ってしまう。




だけど、そんなのただの口実にすぎなくて。



本当は、太陽と柏木さんが付き合ったっていうのを認めたくないってだけ....なのかもしれない。




ずっと黙っている私に痺れを切らしたのか。




「美雨が太陽くんと話したくない気持ちもわかるよ。
私が美雨の立場だったら、いろいろ怖くて聞きたくないもの。


でもね?


話を聞いてほしいって何度も太陽くんが言ってきてるんでしょ?
そこまでしてくれる人の話を聞かないのは、あるいみ失礼なんじゃないの?」



え?
なんで?


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