雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
そして、放課後。
「美雨、私がついてるからね」
そう私に言い残して、彰くんと一緒に帰った繭。
少しだけ息を吸ってから「太陽」と、好きな人の名前を呼んだ。
「ここじゃあ、あれだよな?」
クラスを見渡した太陽。
......たしかに。
まだ何人か教室に残っているクラスメイトたち。
この中じゃあ、話せないよね。
誰もいなくて、誰も来なさそうなところがいいな。
「........あっ」
「ん?」