雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「じゃあ、あの告白...は?」
柏木さんに向けてじゃないのなら、誰に向けて?
その疑問だけが頭に残る。
「俺な、好きな奴がいるんだ。」
好きな、人?
太陽、に?
「そいつへの気持ちを言ってくれって、柏木に言われた。
だから、言ったんだ。
たぶん、それをたまたま見言うが聞いて....って美雨?
泣いてる、のか?」
え?
泣いて、る?
頬に手をやると、少し濡れている自分の頬。