雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





でも、なんでだろう。



関係ないのに、関係があると思ってしまう。




「美雨、大丈夫。大丈夫だから。」




雨男くんは、自分に言い聞かせるようにそう言った。




雨、男、くん?




「それに....」



それに?



「人生をもう一度、体験することなんてできないよ。」




そう。
人生をもう一度体験することは、できない。




―――――だからこそ、不安になる。


< 136 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop