雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
クラスの様子を見ると、みんなお弁当箱を机の上に出していた。
私かなり、寝てたんだ...
「今日、何か変だよ?」
繭が心配そうに私の前の席の椅子をこちらに向け、私と正面になるように座った。
繭が心配してくれるのは、わかる。
だって、私が授業中に寝るなんて、先生に旧図書室の仕事を与えられた日以来だもんね。
繭を心配させたくなくて「何でもないよ」と、答える。
私はボーとする重たい頭をはたらかせながら、鞄からお弁当箱を取り出し、ご飯を食べる。
「そう?
なら、いいんだけど....」
どこか納得してなさそうな繭。