雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





「美雨?」




太陽に名前を呼ばれて、八ッと我に返る。




私....なんで太陽の腕を掴んでるの!?




太陽の腕から、バッと手を離す。




そして、もう一度



「美雨?」



と、とても優しい声色で私の名前を呼んだ。




意識をすると、名前を呼ばれただけなのに、胸がドキドキと鳴る。


胸があたたかくなって、いく。




だから、無意識のうちに。



「雨....男、くん」



太陽に聞こえたのかわからないくらい、小さな小さな声で彼の名前を呼んでしまった。


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