雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「何も言って、くれないの?」
さっきから、ずっと黙ってるの?
―――ねえ、太陽。
すると、急にスーッと瞼を閉じ、しばらくしてから、また開いた太陽の瞼。
その瞳には、何かを決めたような。
そんな強い決心みたいなものが感じられた。
この教室には、幸い誰もいない。
シーンとした空気が妙に緊張感を漂わせる。
「美雨の言う通りだよ」
やけに、その声が私の耳に大きく届いた。
.....やっぱり。
「俺が、美雨の言う、雨男くんだよ。」