雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





初めて、太陽を拒否してしまった。




「み、う?」




その拍子に、戸惑いの表情を見せる。




だけど、今の私には、そんなこと関係なくて。




にているんだ。その声が。
最後に私の名前を呼んだあの声に――。




きみの声が。
びっくりするくらいに。
―――――にている。




「....ん、で...っ」



「美雨?」




一定の距離を保ちつつ、私の名前をもう一度呼んだ太陽。


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