雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。





「あれは、太陽...なの?」



「なんの、こと....言ってんだ?」




本当にわからないと、困惑の表情をする。




だけど、私は自分のことでいっぱいいっぱいで。太陽の顔を認識できるほどの理性は、なかった。




自分が、死んでいるのではないか。




そう思ったら、急に押し寄せてくる恐怖。


真っ黒い闇が私を引きずり降ろそうとしているような...。




「だ、って、太陽...がっっ!!!!」



「美雨っ、?」




私の様子がおかしいのに気づいたのか、私との距離をなくしてくる。


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