雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
それすらも、怖いと思ってしまう。
「や...っ!!」
自分が消えちゃうんじゃないか。
自分は、本当は死んでいて、今この瞬間が夢なんじゃないか。
そんなことが、頭一杯に膨らんでいく。
「美雨、落ち着けっっ」
嫌がる私を無理矢理、太陽の自分の腕の中に閉じ込める。
いつもならそれが、安心感に変わるのに――。
「や、だ...っ、ち、がう...っ!」
違う、私は死んでなんかない。
生きてるっ!!