雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
∟最後の雨の日 side.太陽
「な....でっ、」
目の前で悔しそうな顔をする最愛の彼女。
「美雨?」
「なんで、いつも太陽は、本当のことを言ってくれないのっ!?」
俺の腕を力強く握りしめながら、そう言った。
「......っ、」
図星だった。
美雨の言う通り、俺は美雨に何も話していない。
ちゃんと話さないといけないのは、わかってる。
わかってるけど.....っ、
それでも、できるなら美雨に話したくない。