雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
ちゃんと、話さないといけない。
全てを、美雨に―――。
美雨の知らない、真実を――――。
俺は、美雨の顔を見て、可愛らしい垂れ目から流れてくる雫をソッと拭う。
「美雨、ちゃんと話すから」
俺がそう言うと、小さくコクリと頷いてくれた美雨。
話すことが多くて、何から話したらいいのか。
そう迷っていたら。
「私は、死んじゃったんじゃ....ないの?」
弱々しい声で、俺を見上げながら聞いてきた。
そんな彼女を愛おしく思いながら、頭を撫で、ゆっくりと話し始める。