雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「俺が、一緒の班になってやってもいいけど....」




口元に手を覆うように持っていったせいで、顔の表情はあまりわからない。
でも、耳が少し赤くなっている。




太陽が照れてる....!



素直じゃない太陽が、また可愛いと思う。



母性本能が擽られる。



普段は懐いてこない子犬なのに、遊ぶ時だけは懐いてくる、そんな感じ。




私は、それが嬉しくて「お願いしますっ」と、微笑んだ。




「じゃあ、そろそろ帰るか」



「うん、そうだね!」




椅子から立ち上がると、ズキっと頭が痛くなった。


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