雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
∟雨の日の謎
「後は昨日言った通りにしてくれ、決まったら誰でもいいから俺のこと呼びに来てくれ~」
担任の先生がそう言って教室を出て行ったと同時に、男子は男子、女子は女子の仲のいい子同士で固まりだした。
もちろん、
「美雨~!」
「繭っ」
私たちも――。
「男子はどうしよっか?.....って、聞くだけ無駄よね」
え?
どういう意味だろう?
首を少し横に倒す。
「あれ?太陽くん誘わないの?」
誘うものだと思ってた、とあっけらかんのように言った繭。