雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
よ、よかった...
緊張した~...
「よかったね、美雨」
「うんっ」
喜んでくれた繭とは反対に、太陽の周りにいた女の子たちは、ぶつぶつ何かを言いながら、他の男の子たちのところに行った。
「気にしたらだめだからね、美雨」
気を使ってくれた繭に、少しだけ救われる。
「あ、太陽くんの班って誰がいるの?」
あ、れ?
「こいつとこいつ」
太陽の右隣にいる、ふたりの男の子に指をさした。