雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
でも毎日は大変だからって、こうして雨の日に限定でしているから、そんなに大変じゃない。
むしろ、最近は旧図書室に行くのが楽しみだったりする。
旧図書室に着いた私は、いつものように小窓がある一番奥の席に座った。
そこで、しばらくの間、本の整理をする。
「今日も、来るのかな...」
ふと漏れた私の心の声。
その瞬間、コンコンと小窓を叩く音。
窓をあけると。
「今日も来たよ」
少し嬉しそうな声色でそう言った彼。