雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




冷たい場所にいても、ゆっくりと暖かくしてくれるような。



一言で表すと、太陽。
そんな暖かい声色。



だからかな。


雨男くんに話してもいいかなって、思ったのは...。



「あのね?
この本を好きな人に貸してもらったことがあってね。
それが懐かしくて思い出してたら、無意識に自分の気持ちが漏れちゃったみたい」




へへっと、一人で恥ずかしさを紛らわすように笑う。




「美雨は、その人に告白しないの?」



「今は、いいかな...?
今の関係を、壊したくないの。」



いつかは......とも思うけど、きっと今の私にはできない。


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