雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
このまま思いを伝えないまま、高校を卒業していると思う。
「きっと、美雨の想いは届くよ。」
何かをわかっているように言う。
「そう、なればいいな...」
いつか....いつか、太陽に届くといいな。
好きって気持ちが。
愛おしい、と思うこの気持ちが。
太陽に伝えられたら、と―――。
私に気を遣ってくれたのか、それからは何も聞いてこなくなった雨男くん。
私には、その気遣いがどうしてか気まずさを表しているような気がした。
だから。
「ねえ?」
「どうしたの?」