雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「私が知らないとでも思った?」
彰くんと繭が毎日、一緒に帰っているのは知っていし。
今日もずっと、彰くんの傍にいた。
それに、彰くんが他の女の子と話していると、不安そうに彰くんを見ている繭。
「いや~...へへ...美雨には、わかっちゃうか~」
少し諦めたように、でもどこか嬉しそうに言った。
「好きなんでしょ?」
彰くんのこと。
「出逢って間もないけど、気付いたら...ね?
好きになってたの」
「そっか。告白は、しないの?」