雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「しないしない!今の関係壊したくないしっ!
だけど、いつか伝えられたらいいなとは、思ってるよ」




そう言った繭は、いつもの繭とは違っていて。
臆病だけど、とても強い女の子に見えた。




「彰くんに伝えられたら、いいね」




いつか彰くんに届きますように。

繭には、好きな人と幸せになってほしいから。



そう願わずには、いられない。



でもね、繭。
たぶんだけどね?



彰くんもきっと、繭のこと好きだと思うよ。



だけど、このことは繭には言わない。



だって、繭のペースで頑張ってほしいもん。


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