雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。




「じゃあ、何にしたの?」



「私、繭からまだお願い事なににしたのか、聞いてないよ?」




少し意地悪をしてみる。




「もう、わかってるでしょ」




美雨のばか、と顔を赤らめて小さく言った。



うん、分かってる。



繭の願い事。
それは.....
《彰くんと両想いになれますように。》




それでも、繭の口から聞きたくて、つい意地悪をしてしまった。




「ふふっ、ごめんね」



「もうっ、ほら美雨も言いなさいよっ」


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