雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
「本当に太陽のことじゃないんだよ。」
「なら、なおさら言えるじゃない」
「ほら、よく願い事を口にしちゃいけない。言ったら、叶わなくなるって言うじゃん?」
それが本当かどうかなんてわからないけど、ちょっとだけ信じちゃうよね。
私にとって、この願い事は叶って欲しいから。
私の願い事。
それは...《みんなとずっと一緒にいられますように。》
何故か、この願い事をしなくちゃいけないって、思っちゃったんだよね。
みんなが離れていくかもって、不安になったからかな。
「確かに....。じゃあ、聞かない。
それにしても、さっきから気になってるんだけど、あいつなんなの?」
繭は、ある女の子に指をさす。