雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
そっちに視線を向けると。
「あ.....」
そこには、太陽の腕に絡みついている一人の女の子がいた。
彼女の名前は、柏木由佳(かしわぎ ゆか)。
同じクラスで、とても派手で目立つ子。
私のことを酷く嫌っていて、太陽のことが大好き。
私が嫌われている理由は、太陽の傍にいる私が許せないんだと思う。
今までも太陽にアピールしている柏木さんを見ているけど、太陽も相手にしていないし、私もそれに安心して気に留めていなかった。
でも、改めて二人を見ると、モヤモヤした気持ちが溢れてくる。
それが例え、太陽が相手にしていなくても、だ。