雨の日に傘をさして、きみにアイにくる。
繭の言いたい言葉が、タイミングが......わかった。
こんなことって、ある?
「美雨?聞いてる?」
繭は、そう不安そうに聞いてきた。
「あ、うんっ、聞いてるよ?」
「太陽くんには、美雨がいるのにさ、よく堂々と太陽くんを狙えるもんだわ。」
太陽には私はいる、の意味はよくわからないけど。
でも、柏木さんは確実に太陽のことを狙っていると思う。
じゃないと、あんな笑みをしない。
太陽と一緒にいるのは、あんたじゃない。私なの。とでも言いたそうな....
自信を持った笑みを―――。
「美雨は、太陽くんがあいつと付き合っても、いいの?」
繭にそう言われて、太陽と柏木さんが並んだふたりを想像してみる。